恋する鹿角カンパニー

秋田県鹿角市に新設された道の駅「湯の駅おおゆ」を運営するために2018年4月に設立。完全民間資本による設立で、永楽商店と他2者が出資を行った。
道の駅の運営管理を中核に据えつつ、そこを起点に発生する内外とのご縁の輪をつなぎ合わせ、鹿角版地域商社として新たな商いを作ってゆくことを目論んだ。
鹿角商材の首都圏や東北エリアでのセールスにつとめ、展示会や催事などへの出展を行うと同時に、「かづの牛」「りんご」「カシス」などのを商材開発を行った。特に「かづの牛だしスゥプ」はオリジナル商材として好調なセールスを果たした。
また情報発信として「恋する鹿角新聞」の制作を行い、鹿角のディープな魅力をワンテーマ掘り下げて展開した。
2019年度からは鹿角市のふるさと納税返礼品取扱事業も受託し、前年度の寄付額7,500万円から2億円超まで伸ばした。
2018年4月の立ち上げ当初より出資者かつ経営者として関与し、2018年10月から2019年12月までは代表取締役を務めました。初年度は相応の赤字を出してしまったことは反省ですが、それを修正し、2年目は黒字に転換することができました。固定費の見直し、原価管理の徹底など、経営数字の徹底した把握こそが経営改善の第一歩だということを我が身を削りながら(苦笑)、理解できました。

道の駅事業と情報発信の事業、ふるさと納税の事業はそれぞれ密接に関わっていますが、行政内での担当は分かれていました。自主事業への取り組みも含めて各事業を連携させ、効果的に鹿角からの発信が行われることによって、市内の事業者の収益増加、鹿角市の産業の活性化に貢献することを意識して取り組みを進めました。オリジナル商材である「かづの牛だしスゥプ」を活用して、道の駅で「かづの牛だしスゥプ麺」を提供するなど、入り口と出口のバランスを見極めながら商流をいかに拡大してゆくかについて、地道に取り組んだつもりです。

瞬間風速的にブームアップして商材を押し出しても、それが続かなければやってくるのは悲劇です。でも、それを求めてくる地方が結構多いというのが実感です。「白馬の王子様探し」とでもいいましょうか。そんな人いません。
手持ちのリソースを洗い直し、いまできることを一つ一つ取り組んで、成果を積み上げて行くことこそが一番の早道だし、そのノウハウを地域に定着させ引き渡してゆくことが大切だと思う、というのが永楽商店としての考え方です。
Project Owner
永楽商店他
Agency
−(自主事業)
Role
代表取締役
From-To
2018-2019