JFA2005年宣言

日本サッカー協会が2005年元旦に行った「JFA2005年宣言」。日韓ワールドカップの余韻が醒めやらぬ中、2050年に向けての長期的な日本サッカー界のビジョンをサッカーファミリーに対して川淵三郎キャプテンが提示した。
2050年までにFIFAワールドカップを開催し、その大会で日本は優勝する。現在も進行しているその道程の礎を、宣言として日本サッカー界の歴史に刻み込むことを意図したプロジェクトだった。本気でそう考えればそれは実現できる。そう考える選手たちが増えてきていることは論を待たない。川淵キャプテンの言葉の持つ説得力、未来に向けての構想力。太い軸が日本サッカー界を支えている。
2004年秋に日本サッカー協会の担当になってはじめての仕事であった。とても一人では手に負えないと考え、電通社内でも大御所のプランナー・コピーライターの先輩たちに依頼し、プロデュースワークを中心に行ったが、骨太なアウトプットを完成することができた。「JFAの歴史の中に入れるために『宣言』としよう」という牧村さん・林さんのアイディア、「夢があるから強くなる」という磯島さんのコピー、徳田さんのデザイン。英文コピーのリックさんの「COURAGE TO ACHIVE」という翻案には唸らされた。プロデュース面ではJFA鈴木徳昭さんとの向き合いから多くを学ばせていただいた。

映像の第1案を川淵キャプテンにお見せした時に「変化球はいらない。160キロのストレートならば、真ん中でも打たれないんだ」と言われたことは今でも良く覚えている。
Project Owner
日本サッカー協会(CHQ)
Agency
電通
Role
プロデューサー
(電通サッカー事業局)
From-To
2004-2005